Bonifacio-ENL

Bonifacio-ENL Academyはメトロマニラにある韓国人経営の英語学校である。主に現地在住の韓国人や日本人を受け入れてきたため、元々は日本の留学エージェントとの提携は一切なかった。「フィリピン留学情報」から申し入れ日本のエージェントとして初めて同校と提携した。

同校があるボニファシオ・グローバル・シティはここ数年で急速に開発が進んだ新興都市で、高級住宅街やコンドミニアム、日本人学校、インターナショナルスクールなどが立ち並んでいる。ジプニーの乗り入れを一切禁止するなど治安強化にも力を入れており、メトロマニラの中でも最も安全な地域の一つといえる。同校は日本人学校の道を挟んだ向かいにある。

基本的に現地在住の外国人及びその家族を学生として受け入れている。例えて言うならば、東京に外国人が経営する日本語学校があって、海外から日本に来ている駐在員やその家族が日本語の勉強に通っている、といったイメージだ。それなりの所得層が通ってきている上、安全な高級住宅エリアにあるため、学費はやや高めである。その代わり、国立フィリピン大学卒業生など質の高い人材を教師として採用している。

また、海外からの留学生をメインにしていないため、夏休みに大学生が大挙して留学に来るといった、季節による学生数の変動が少ない。このため、ピークシーズンに臨時教師を採用する必要がなく、教師はすべて通年雇用のレギュラー教師のみである。1年を通して雇用、トレーニングすることで、教師の質、授業の質を高い水準で維持している。

上述の通り現地在住の外国人をメインターゲットとしているため、いわゆる留学生寮はない。また、駐在員家庭の主婦が午前中の空いた時間だけ勉強に来たり、子供が学校から帰ってきてから英語塾代わりに通うといったケースが多いため、授業時間数も短めである。これらの点から、数週間から数ヶ月に渡って朝から晩まで英語を勉強する、いわゆるフィリピン留学にはこの学校は向いていない。

逆に、短期間だけちょこっと英語を勉強してみたいという留学希望者には非常に向いている。例えば、マニラに住む友だちに会いに1週間旅行に来た。友達も仕事があるので、午前中はこの学校に通って4時間程度勉強する。そして夕方から友達と会うといったケース。また、マニラに駐在中のご主人に会いに来て、一日中家にいるのも退屈だし、せっかく英語が通じる国にいるのだから、午後に何時間か英会話の練習でもしてみよう、など。

こういった「プチ留学」ができる学校は実はフィリピンにはほとんどない。ほとんどの学校で最低受講期間が4週間以上であったり、1日の授業数が8コマ以上あったりするからだ。そんな中でこの学校はプチ留学に適した貴重な存在といえる。

もちろん、1週間ぎっちり勉強したいというニーズにも対応しており、1日に最大7コマの授業を受けることができる。また、割増料金になるが土曜日に授業を受けることも可能。さらに、仕事の都合で長い休みが取れないといった場合、例えば4コマコース1週間の授業コマ数は20コマだが、これを7+7+6コマとして3日間で受講することも、弊社で学校側と調整して対応している。

社会人を中心に粗末な留学生寮ではなく、ちゃんとしたホテルに宿泊したいという希望者もいるが、この学校は寮がなくホテルからの通学を認めているので、そういった希望者にも向いている。ホテルが多いマカティ地区からこの学校までは、時間帯にもよるが渋滞時を除けばタクシーで片道20～30分、100～200ペソほどである。

土曜も含めて数日間から入学可能、日程の調整にも柔軟対応、ホテルから通学できる、といった条件をすべて満たすフィリピン全土でも数少ない英語学校である。過去にクレームが一度もなく、忙しい社会人のプチ留学に自信を持っておすすめする。